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ミニマリストの節約

夫婦で考える

これまで食費の節約や固定費の節約、不用品の売り方などの節約について紹介してきました。今回はミニマリストの視点で「不要なものを決める」節約について紹介します。

ミニマリストとは

ミニマリストとは、「ミニマル(minimal)最小限の」という言葉からできた言葉です。不要なものはもたずに必要最低限のものだけで暮らす人がミニマリストです。身の回りの片づけを通して自分自身をみつめ大切にしている価値観を知ります。そして、人生においての取捨選択に変化をもたらしてくれるそうです。

このようなミニマリズムという考えは、私にとって新しい価値観をもたせてくれました。ものに恵まれている生活が、必ずしも豊かではないと思えるからです。消費に対しての意識を変えることで、根本から浪費する原因を変えられるでしょう。

人とものが激しく流動するこの社会で、何が自分にとって大切なのか「判断基準」を見失ってしまいがちです。私はミニマリストを目指せば自分を律する節約生活ではなく、自由な意思のもとに過ごす豊かな生活を手に入れられると期待しています。

ミニマリストの節約思考

ミニマリスト的節約の恩恵を得るには、ミニマリズムの本質を掴まなければなりません。ここを知らないと、断捨離をしたり節約術を試したりしても続かないからです。

「選択」をする時のミニマリストの考え方

“必要でないものは買わない”という選択ができるかどうかは大切です。誰だって買う時には「必要だから買ったのでしょう」と考える方も多くいると思います。実は必要だから買うのではなく「欲しいから」買ったのです。なぜ欲しくなったのかを1から見直さなければ、どんどん必要ではないものが増えてしまいますよ。

ミニマリストは、長く使えるものを選びます。トレンドのアイテムが欲しくなる時はありますが、トレンドが終わると使わなくなってしまいますよね。また新しいトレンドのアイテムを買うと、出費が重なります。長く使えるものを買うのは、結果的に節約につながるのです。
例えば家具だと、定番のデザインを選んだり、洋服であればスタンダードなデザインを選んだりします。少し高くても長く使えるのであれば、使わなくなる安いものより節約効果があります。

ミニマリストの節約は単に価格が安いものを選ぶのではなく、長い目でみてコスパのいいものを選ぶわけですね。

「時間」の無駄も考えるミニマリスト

ミニマリストがものをもたない理由の1つに、決断をする時間を省くという考えがあります。洋服がたくさんあれば、選ぶ時間がかかりますね。部屋にものがたくさんあると、片づけに時間がかかってしまう。この選択を繰り返していくと「やらなくてもいいことはやらない」という視点でものごとを判断できるようになり、自分の時間が作れるようになるというわけです。

「誘われたから行く」という交流関係の食事や飲み会も「行かない」という判断がつくので、無駄な時間や出費の削減にもなりますね。

ミニマリスト的節約のスタートは、自分がものごとを選択する時の「基準」を作ることからです。

ミニマリストになるために「しないを決める」

ミニマリストのマインドについて考えたところで、ミニマリスト的節約につながる「しない行動」もみていきましょう。

外食を極力しない

外食は出費がかさみます。例えば800円のハンバーガーセット。1回の支出は少なくても、1,000円あれば、2回分のお弁当が作れる食材は買えます。回数を重ねるとリーズナブルな外食でもお金がかかりますね。外食に行くと舌が肥えて、自炊の範囲では満足出来なくなるのも嫌です。さらに良く行くレストランの味に慣れると、また新しいお店を求めて新天地へ足を運びお金がかかります。外食は適度に楽しみましょう。

ご褒美の買いものをしない

自分へのご褒美は自分の欲を満たすための買い物で、必要な買いものではないかも知れません。ご褒美という名の理由づけで自分の努力を形に残したい気もちがあるのでしょう。目的のない買い物は、衝動買いをしてしまう原因です。「今日だけは」と思った時は、強い意志をもって1度我慢しましょう。きっと次の日になれば、必要のないもだったと思い出しもしないでしょう。

コンビニを利用しない

コンビニは、便利なので利用したくなります。しかし、スーパーで買う食材や薬局で買うような洗剤などは、コンビニでは少し割高です。ATMを利用したついでに、生活雑貨をコンビニで買ってしまう人も少なくありません。店頭の商品に誘惑にされてしまう人は、コンビニの利用をしないようにしましょう。

ミニマリストの生活と聞くと断捨離をするイメージが強いですが、しないことから決めると習慣がついて断捨離の効果か続きます。

目指せミニマリスト!断捨離に挑戦

ミニマリストになりたいからといって、全部を捨ててしまえばいいというわけではありません。どの程度減らせばいいのかが問題です。ここでは大掛かりな断捨離ではなく、もち物の適正量をみて断捨離を考えてみます。

キッチンアイテムの適正量

キッチンアイテムは放っておくと、どんどん増えていく傾向にあります。使っていないフライパンやお鍋がキッチンの棚に眠っている人は多いのではないでしょうか。料理に使うフライパンやお鍋は以下で十分です。

  • 玉子焼き用の四角いフライパン
  • ちょっとした食材を温めるようの小さなフライパン
  • 炒め物用の大きなフライパン
  • 汁物や食材を茹でるための、深めの鍋

4つの調理器具があれば、夕飯の支度はスムーズにできるでしょう。キッチンアイテムも最低限にしぼってしまいましょう。いただいた高級なフライパンセットが使わずに置いてある人は、フリマアプリで売れますよ。

ファッションアイテムの適正量とは

洋服は、1週間で着まわしできる量を目安にすると収納がすっきりします。トップスやボトムス、スカートとの相性をみて、何通りの組み合わせができるかもポイントです。色は同じトーンでそろえるとどんな組み合わせをしてもサマになりますよ。

バッグは4つあればコーディネートに合わせたりシーン別に使い分けたりできると思います。
シンプルなハイブランドのバッグであれば、長く使えるためよく使うものだけをピックアップしましょう。
ハンカチもブランドを決めておくのがポイントです。私は華やかなデザインの「フェイラー」のハンカチをもつと決めていますよ。10枚前後をもつように決めているので、ハンカチのセールで衝動買いをしたりもらいものを溜めこんだりしないようになりました。

ブランド物のバッグやポーチ、財布などは、強化買取をしている買取サービスを活用して買取ってもらいましょう。

このように、もちもののジャンルによってマイルールを決めながら断捨離を進めて行くと良いでしょう。買い足すものがなくなると節約に繋がります。

家族でシンプルライフを送るポイント

自分がミニマリストになりたくても、家族がそうでなければものが増えてしまいますよね。ママがミニマリストを目指すには、工夫が必要です。人数が増えてもシンプルな暮らしはできますよ。

子どものおもちゃは手作り

子どもにおもちゃをねだられても、むやみに買いあたえないようにします。戦隊ものやプリンセスキャラクター関連のおもちゃは、シリーズによって人気が変わるのでどんどん増えてしまうでしょう。おもちゃを、紙や段ボールで作って遊ぶといいですよ。既製品にはないオリジナルさが、子どもも喜んで遊んでくれます。何もかも手作りというわけにはいきませんから、整理整頓ができるような棚やケースを用意し、ステッカーなどでジャンル分けします。子どもが楽しく片づけをできるような仕組みを作りましょう。

夫婦の「断捨離デー」

ミニマリスト生活を目指していても、家族のものを勝手に捨ててはいけません。良かれと思って処分しても「どうして捨てたの?」とケンカになってしまうからです。夫婦で協力する断捨離は、相手が大切にしているものを知るために、断捨離デーを作って、何か1つでも捨てるものを決める日を作りましょう。2人の時間を作るきっかけにもなりますよ。

家族でシンプルライフができるようになれば無駄遣いを未然に防ぎ、節約に繋がります。ぜひご家族でシンプルなミニマリスト生活を目指してみてはいかがでしょうか?