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子ども同士のケンカに親が介入すべきか

小学校くらいならケンカは当たり前

子育てには「これが絶対に正しい」という決まりはなく、毎日が試行錯誤の繰り返しです。
子育てをしていて、幼稚園ぐらいまでは子供に何かトラブルがあっても、親が介入することで解決することがほとんどです。
ところが子供が小学生になると、親が把握できないような交友関係も広がり、ケンカやもめごとも発生してきます。

小学生ぐらいになると子供も自我が発達してくるので、他の子供との衝突も当然のことながら起こってきます。
逆に言えば、他の子供達との衝突が全くない子供というのは事故を押さえつけすぎている傾向があるということですから、子供がケンカしても慌てずに対処したいものです。

ケンカで身につけていく社会性

人間というのは社会的な生き物ですから、ケンカや仲直りを繰り返しながら人間的に成長していくわけです。
学校というのは英語や国語などのスキルを伸ばすためだけの場所ではなく、他の子供達との人間関係を築いていくことを目的とした場所ですので、子供がケンカをしたからといって無闇に心配する必要はありません。

子どもとの上手な接し方

子供が学校から帰ってきた時に、いつもとは様子が違う、ショックを受けたような形跡があると思った場合には、とにかく子供の言い分を聞いてあげることが重要です。
「何が起きたの?」「誰かにいじめられたの?」などと根掘り葉掘り聞くのではなくて、子供が自然に自分の悩みを打ち明けるまで待つぐらいの忍耐心を持って接すれば、子供は必ず心を開いて悩み事を打ち明けてくれるはずです。

子供の話を聞いたら、大人の分別によって「それはいい」とか「これは悪い」などと判断するのはやめて、子供が相手の気持ちになって考えられるように会話を促すようにしましょう。
ひとつ注意しておきたいのは、「子供の性格を否定するような発言はしない」ということです。
「あなたの気が弱いからこうなるのよ」「ぐずぐずしていてはダメよ」などと言ってしまうと、子供は自分が責められたような気分になり、傷ついてしまいます。

子供は一人の人間とはいえ、まだまだ自分に自信がなく、親の庇護を必要としている存在ですので、子供を批判するような言葉は絶対に避けましょう。
「リフレーミング」と言って、物事を別枠で捉え直すことも必要です。
例えば、お友達が明日遊びに来るはずだったのに、急に来れなくなって子供が沈んでいるような場合には、「じゃあその代わりに明日は一緒にお買い物に行こうか?」などと提案するのも一つのリフレーミングです。

このような提案ができれば子供も気分が向上しますし、前向きに物事を見ることができるようになります。
要は、ネガティブな気分を持続させないことが大切なわけです。